SERIES No.019 ラドン
巨大な翼を持ち、大空から飛来する古代の大怪獣!
しなやかに動く翼により劇中アクションを再現!
●翼にベンダブル構造を採用。大きく羽ばたくことができる。
●膜状の部位には軟らかい素材を使用し、可動を妨げない。
●岩田屋デパートを模したベースにも可動ギミックが仕込まれ、倒壊した建物にラドンが降り立つ劇中で印象的な福岡襲来時のシーンを再現。
(左)翼にベンダブル構造を採用。超音速で飛行する劇中のラドンを再現可能!
「ベンダブル構造(芯部に針金を使用)」を採用した翼は、動きのあるポーズを付ける事ができ、ソニックブーム(衝撃波)を巻き起こし超音速で飛ぶ劇中のシーンを再現できる。
(右)ポージングの邪魔をしないよう、翼には軟質素材を採用
飛ぶだけでソニックブームを巻き起こし、街を破壊してしまう大きな翼は軟質素材を採用。飛行時や降り立つシーンのポージングを邪魔しないしなやかな翼を表現できる。
(左)可動ギミックが仕込まれた岩田屋デパートを模したディスプレイベースが付属
福岡襲来時の岩田屋デパートビルを模したディスプレイベースにはビルが傾く可動ギミックと、屋上の床が崩れる可動ギミック(2箇所)を組み込み、倒壊した建物にラドンが降り立つ劇中の印象的なシーンを再現できる。
(右)2頭目のラドンが登場するシーンを再現できる「ミニサイズ ラドン」が付属
福岡市内に不時着し、戦車隊の容赦ない猛攻を受け、悲しげに鳴くラドン。そこへ別のラドンが飛来するあのシーンを再現できる特殊効果満点の「ミニサイズ ラドン」が付属!
(左)2パーツ構成、6mmダブルジョイントで首部が大胆に可動!
首部は2パーツで構成され、さらに6mmダブルジョイントを組み込むことで、超音速で飛ぶ飛行ポーズや下を見下ろした立ちポーズのラドンを再現できる。
(右)劇中ではハッキリ見ることができなかった胸部から両脚にかけてのディテールを忠実に再現!
ザラザラとした皮膚や胸部から腹部、両脚にかけての幾筋もの横ヒダ、そこに縦に数条の小さなトゲが並ぶラドンならではの質感を丁寧かつ迫力ある造形で表現。この美しいまでの立体造形がポーズを付けたときのラドンの迫力を大きく増幅させている。
(左)翼の鋭い爪は上下に可動!
翼に付いている鋭い爪は上下に動かすことができ、細かな表情を付けることができる。
(右)>脇腹部分のスリットに翼を挟みこんでポージングすることで自然なポーズを付けることができる
胴体と翼が接する脇腹部分のスリットに翼を挟みこんで取り付けることで、違和感無く翼を可動させたポーズを付けることができる。
(左)可動式の顎パーツで迫力の戦闘シーンやクライマックスシーンを再現可能!
顎パーツは可動式で大きく口を開けたポージングができる。それにより迫力ある戦闘シーンや、
悲痛な鳴き声をあげる劇中のクライマックスシーンなどが再現できる。
(左)「ギミック付きディスプレイベース」や「ミニサイズ ラドン」が付属し、組み合わせ次第で様々なシーンを再現可能
ディスプレイベース×1、ミニサイズ ラドン×1、ディスプレイ補助用金属線×1、ネームプレート×1
フィギュア詳細
■全高:約115mm
■可動箇所 全20箇所(ベース可動部含む)
■ジョイント使用量 8個
8mmジョイント×5/6mmダブルジョイント×1/4mmジョイント×2
付属品
ディスプレイベース×1
ミニサイズ ラドン×1
ディスプレイ補助用金属線×1
ネームプレート×1
原型師
原型製作:渡辺結樹(G-tempest)
希望小売価格:2715円(税別)
TM&©1956,2010 TOHO CO.,LTD.
【空を縦横無尽に飛び回る飛翔怪獣”ラドン”】
続々登場する東宝怪獣。最新作は「空の大怪獣ラドン」。シリーズNo.007ギャオスに続き、大空を飛翔する怪獣の登場です。しかし製品のコンセプトは、飛んでいる様子の再現ではなく、ズバリ「福岡のランドマークデパートに舞い降りた」シーン。ラドンのキービジュアルであり、おそらく皆さんが最初に思い浮かべる画ではないでしょうか。
【フィギュアだからこそできる可動表現】
原型を手がけたのはモゲラの付属品「マーカライト・ファープ」を製作してもらった、ワンフェスなどでも活躍する怪獣造形家、渡辺結樹氏。ラドンは人間が入ったスーツであることを極力隠したいタイプの怪獣。映画に登場したスーツもそれを考慮した、他の怪獣とは異なる工夫があちこちに施されています(脚の長さを錯覚させる股間の前垂れ状のパーツの構造は実物スーツの工夫のひとつ※右写真上)。
それだけに、フィギュアとしての可動には、独創的なアイディアが必要で(単純にそのまま作ってしまってはまったく可動しないものになる)、ラドンをリアルに造形するのはもちろん、ギミックの開発にも渡辺氏のセンスが光っています。
また今回の製品の大きな特徴である“崩れるギミック付きビル”も氏の発想によるものです。(※右写真下)
【翼に採用されたベンダブル構造が魅せるラドンの雄姿】
特撮リボルテックはキャラクターごとの特徴がはっきりしており、それぞれにキモになるテーマがあるのですが、今回のラドンではやはり「大きくしなやかに動かすことの出来る翼」がそれでしょう。翼や尻尾を軟らかい素材で動かす(曲げる)ことはこれまでの作品でも多くに採用していましたが、途中に関節や薄い翼を支える太い骨があるようなデザインではないため、翼全体を1パーツとして成型し内部に骨となる金属線を仕込んだ「ベンダブル構造」を採用することとなりました。
通常ベンダブル成型では内部の金属線は真っ直ぐなものを使用し、それに併せて腕や脚なども直線的に造型することが必要です。しかしながらラドンの翼は(生物だから当たり前ですが)微妙な曲線、曲面で構成されておりベンダブルには不向きな形状なのです。しかし、翼のラインに合わせて曲げた金属線を使用することで、柔らかい形状と自在に曲げられる構造を両立することができました。
おそらく、こんなラドン製品は前代未聞でしょう(特撮リボルテックは、常に「これまでにないモノ」を生みだし続けています)。
【メインビジュアルを意識したディスプレイ方法】
「ビルに舞い降りた状態」がメインとなるため、ディスプレイの方法も慎重に検討しました。片足でビルを踏み抜き、もう片方の足で屋根を踏みしめるという複雑なポーズを取らせるため、足首の可動用ジョイントをそのままビルに挿し込むという変則的な方法を採用。ちょっとクセがありますが、うまくバランスをとることで劇中でも最も印象的なシーンが鮮やかに甦ります。
「マッハのスピードで青空を暴れまくる!」
「ゴジラ」(1954年)、「ゴジラの逆襲」(1955年)と大ヒットしたモノクロ怪獣映画に続けて、初めてカラー映画として制作された東宝怪獣映画、それが「空の大怪獣ラドン」(1956年/原作・黒沼健、脚本・村田武雄、特技監督・円谷英二、監督・本多猪四郎)であった。
夜の闇に暴れまくるゴジラやアンギラスと違って、青空をバックにマッハの超音速で九州の福岡市や阿蘇山を舞台にするのも、カラー・フィルムの効果を考えた上での設計であった。翼手竜プテラノドンをベースに渡辺明特撮美術監督がラドンをデザイン、ゴジラを造形した利光貞三氏が撮影で使用する着ぐるみスーツを作り上げた。ラドンの飛行シーンはあまりはばたかず、羽根を動かさないで飛ぶようにしたのは原作の黒沼健氏の注文だった。
体温が非常に高く、上空に至ると気温の冷却で周囲に水蒸気が集まり、飛行機雲を引いて飛ぶのも黒沼氏のアイデア。プテラノドンが岩場や木といった高い所から飛びだし、上昇気流を利用してグライダーのように滑空しながら獲物を襲うという1956年当時の恐竜学説をとり入れた発想だった。
ラドンが舞い降りる福岡市は、5つのブロックで東宝撮影所の第9番ステージに完全ミニチュアセットを作り、自衛隊の戦車隊の攻撃が一番集中するスポーツセンター周辺のセットではコの字状のパノラミックにミニチュアセットを作り、カメラがステージの中心に入り、左右にカメラを振ってワイド画面に似た広がりを特撮シーンに生み出した。飛行シーン用の操演モデルのラドンも多用されたが、ほぼ怪獣スーツと同じサイズで西海橋の側の海面に突入させる飛行シーン用の大型のラドンも制作した。海面から飛び出してくるラドンは、ワイヤーの操演で5~6人のスタッフが全力で上空へ引き上げ、すばらしい迫力のあるシーンになったが勢いがつきすぎ、天井近くまで上がりワイヤーが滑車からはずれ、ラドンは中の中島春雄氏が入ったまま、約7メートル下の室内プールに落下していった。水深を深くしていたことが幸いし、中島氏は何事もなく次の撮影を始めたという。
某有名百貨店屋上から落ちるシーンでもワイヤーの操演ミスで2メートル以上落下。慌てるスーツの中の中島氏、吹き上がる突風を表すエアー噴射がずれてしまい、足元を通過するはずの列車が転倒してもカメラは回り続けた。演出の設計とは違う仕上がりにもかかわらず、円谷英二特技監督は発想をゼロに切り替え、リカバリーの編集テクニックで計算を超えた迫力の名シーンを作り上げた。慌てるラドンの演技が演出ではない生物感を感じさせる名シーンのひとつだ。
翼を思いっきり広げ、人類を見降ろすラドンは太古の世界に空の王者だったイメージを持つスター怪獣だ。特撮リボルテックでラドンの表情と、しなるように動かせる翼、オプションパーツのビルの上に立たせて、映画の名シーンを思い浮かべながら地表で暴れまくる福岡市街のラドンを味わってほしい。
(特撮研究家・池田憲章)
レビューリンク
特撮リボルテック SERIES No.019 ラドンを紹介しているサイトや、ブログを集めました。
皆さんも遊ぶときの参考にしてみてください。
ホビーストックさんが運営する大人気レビュー「シマゾウレポート」。毎度のことながら美しい写真に惚れ惚れします!!メーサー車との遠近表現を使った写真など参考になる写真もたくさん☆
the scientist
管理人様:バラン兄さんブログです。2010年12月に発売になった2体はヒットタイトルということで2体ともご紹介くださっています!!作品への愛が伝わるレビューです!!
映GUN具
管理人様:ひだっちょさんの映画や玩具を中心としたブログ。パッケージから本体まで丁寧に撮影してくださっています!!ダイナミックなポージングでたくさんの写真を掲載していただいています!!
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