ここでは、メールマガジン内で紹介された池田憲章氏の特撮コラム「池田憲章の部屋」、特別にメルマガに登場していただいた著名人による特撮へのコメントをご紹介しています。
この他にもたくさんのコンテンツが用意されたメールマガジン!
ご登録がまだの方は、是非登録ください!
登録ページはコチラ。

メールマガジン第4号

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
          □■ 連載コーナー □■ 
           「池田憲章の部屋」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

【ブースカはぼくらの仲よし怪獣!】

 ブースカは少年発明家の大作が作った特別な栄養剤クロパラを食べたイグアナが巨大化したノンキな怪獣でした。ところが使ったフクラシ粉が
古かったため、ゴジラぐらいのサイズになるはずだったのに、50センチぐらいにしかならなかったのです。
でも、頭のブー冠にためられていたブースカニウムのエネルギーで、ブースカは人間サイズに大きくなって、人の言葉もしゃべれる能力を持ったんです。
 ブースカは大作のペットですから、大作とはすぐ仲よしになれたけど、他の子供たちとは、どうやって友達になったのか?
 皆に会って、「ぼく、ブースカです。よろしくね」、「OK!」と答える子供たち。
 子供たちは、ひと目でブースカが気に入ったのです。丸々として、福々しい顔と体つき、クルクルとよく動くまん丸の大きな目、ラーメンの
香りにピクピクと動く鼻の穴、大きな口に2本のかわいい出っ歯、にこ毛を思わせる柔らかそうな体毛、思わず子供たちはブースカに抱きついて、
喜んじゃうのです。
 空も飛べて、怪力パワー、怪獣や魔女とも戦ってくれるブースカ。うれしいと「バラサ、バラサ」と喜び、「プリプリのキリリンコ」と怒り、
「シオシオのパー」とガッカリするブースカ語もTVを見ていた子供たちはすぐに憶えて、日常的に使っていました。
 初放送された1966年、先行して人気者だった「おばけのQ太郎」や人形劇とぬいぐるみ劇のカエルの「ケロヨン」と同じように、子供たちは
ふしぎな友達怪獣ブースカが大スキになったのです。番組タイトルの快獣という名も楽しかった。
 両親が共働きで団地やアパートで、学校から帰ってきて、ひとりぼっちで御飯を作り、子供たちだけで遊ぶ“カギッ子”が流行語になった1960年代、子供たちはこんな楽しいやつが遊び仲間になってくれたら・・・と皆、夢見ていたんです。現実のさびしさ、日常のつまらなさをはねかえすために。
1966年、私は11歳の6年生でした。「快獣ブースカ」を見ながらフッと心のスキ間が満たされていくような楽しい記憶があります。「クマのプーさん」の主人公クリストファー・ロビンくんと同じように、ブースカと心の中で遊んでいたんです。
少年時代のなつかしい遊び仲間が、特撮リボルテックのフィギュアになって帰ってきました。
「やあ、久しぶりだね。 おかえり、ブースカ!」

(特撮研究家・池田憲章)

■連載コーナー■「特撮リボルテックの輪」

今回の登場は、『いたずらぐまのグル〜ミ〜』作者でお馴染みの
イラストレーター『森チャックさん』から頂いたコラムです。

【見慣れたキャラの見慣れないポージング】森チャック

ぼくは最初、今回の『特撮リボルテック』のラインナップを観て思いました。
「大魔神とエイリアン……?」
海洋堂さんらしいのは明らかに大魔神の方。
『特撮リボルテック』のロゴデザインからしても完全にそうじゃないですか。
この2体を同じシリーズにひとくくりすること自体、すごい事件だと思う。
きっとなにかがはじけたのだ。
海洋堂さんが少し前、「新しいことを考えている」って言ってたのはこのことだったのか、と。
エイリアンといえばもう既に数えきれないほどの数の立体物が存在する。
それをあざ笑うかのような造形と可動範囲はさすがリボルテック。
大魔神もちょっとコスチュームが邪魔しているとはいえ、こんなにポーズに自由度があるのは確実に初めてでしょう。

アニメと違って実際の『特撮モノ』は分厚いウレタン等の中に人が入っていたりするので、どうしても動きに制限ができてしまう。
しかしリボルテック化することによって実写では表現できなかったような、すっとんきょうなポージングが可能になる。つまり、もうすっかりおなじみの特撮キャラたちが、今までだれも観たことが無いポーズをとるということ。それってすごいことではないですか?
やりようによっては“躍動感のある”大魔神やブースカを表現できる。本編に出てくるような“らしい”ポーズをさせて飾るのもぜんぜんアリだと思うのですが、ぼくはあえて、このキャラにはありえないようなポーズをとらせたいと思います、リボルバージョイントをギリギリまでひっぱって。

ぼくは、それがこの新シリーズ『特撮リボルテック』の一番のウリだと勝手に思ってますから。

================================
◆森チャックさんプロフィール
================================
森チャック/1973年 大阪府生まれ。

イラストレーター・アーティスト。『いたずらぐまのグル〜ミ〜』作者。
公式ホームページ
↓↓↓
http://www.chax.cc
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この他にもメルマガ限定のコンテンツをご用意しています!
是非、ご登録ください!
登録ページはコチラ。