メールマガジン第2号
ここでは、メールマガジン内で紹介された池田憲章氏の特撮コラム「池田憲章の部屋」、特別にメルマガに登場していただいた著名人による特撮へのコメントをご紹介しています。
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メールマガジン第2号
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□■ 連載コーナー □■
「池田憲章の部屋」
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【暗闇から襲いかかるエイリアンの不気味さ】
SFホラー映画「エイリアン」(1979)には、4人のデザイナーがいます。
宇宙船の初期デザインで参加していた1970年代の代表的SFイラストレーターのクリス・フォス。惑星に漂着している宇宙船の船体フォルムは、
フォスの香りがしますが、第2のデザイナーがその表面のカラーリングを一変させます。
第2のデザイナーがエイリアン本体、そしてスペース・ジョッキーと言われる操縦席なのか、椅子に座している巨大なミイラ状の異星人の遺骸、臓器の胎内のようなフォルムの船内イメージをデザインしたスイスの幻想派の画家H・R・ギーガー。
ギーガーは1ヶ月以上、撮影スタジオへ通い、幻生体フェイスハガーの彩色やエイリアンのデザイン、造形に立ち会い、
自ら筆も加えるぐらい、この映画にのめりこみました。そして、まるで古風な潜水服のような印象的な宇宙服をデザインしたのが、フランスの
漫画家メビウス(「アキラ」の大友克洋氏他、日本の漫画家に大きな影響を与えた漫画家です)。柔らかい布地の船内服もメビウスのデザインです。
宇宙船内の美術は、実は、アメリカの漫画家ロン・コブの仕事です。
原案・脚本のダン・オバノン、リドリー・スコット監督が、今までのSF映画にないデザインと映像を求めて、結集させたデザイナーでした。
エイリアンが別世界の生物であるのを実感させる設計で、暗闇の中で次第に乗組員を惨殺しながら姿を現わすエイリアン。まさに異形の者が
襲いかかってくる悪夢のような構造で、映画館が明るくなった時に感じた“悪夢が終わった”ような解放感は、今でも思いだします。
ドクン、ドクンと脈うつ心臓の鼓動と共に……。
(特撮研究家・池田憲章)
■連載コーナー■「特撮リボルテックの輪」
第2回目の登場は、前回の映画監督の「河崎実」さんからのご紹介で
某有名漫画家の方からコラムを頂く予定だったのですが…
ごめんなさい。原稿が間に合いませんでした。(汗、汗、大汗…)
トクゾウ、編集者失格です。(涙)
本当に忙しい先生方には〆切り日を伝えるだけではダメだということを
痛感しました。
良くドラマで出版社の担当者が先生の事務所に押しかけて、〆切り
間近で張り付いている状況を次回は見習います。
このコーナーを期待していた皆さまには、本当に申し訳ございませぬ。
次号に皆さまもあっ!と驚く某有名漫画家でありイラストレーターでもある
先生からのコラムを必ず頂いてまいります。
と心に誓う、トクゾウであります。
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