唐沢なをき先生の特撮へ想いを、絵と文で綴る特別連載エッセイ!


第3回:青春時代のヒーロー!?「ジェイソン」絵/文:唐沢なをき

「13日の金曜日」のジェイソンが青春時代のヒーローだったって言ったら、いろいろ誤解をうけるかなぁ。…いや、もう確かに暗かったですから、自分。古くてきたない四畳半の下宿でなかなかモノにならない漫画、ずーっと一人でコリコリコリコリ描いていましたから。だからといって「恋人や友人に囲まれて楽しく軽薄に青春を謳歌しているあいつもこいつも全員コマギレになりやがれ!!」…と世の中を呪っていたわけではなくて!ですね!(いや、完全には否定しないけど)純粋に面白かったんですよ、意味なくスクリーンの中でバッタバッタと人が死んでいくのが。これはもう完全にナンセンスの世界なんだ、と理解。ゴジラとかラドンとか怪獣と一緒なんだな、ジェイソンって。シリーズが次々と作られてそのナンセンスにどんどん加速がついていくあたりもバカバカしくてスキ。もうクリスタルレイクを離れてニューヨークに行くは超能力少女と戦うは「エルム街の悪魔」のフレディに操られるは、果ては宇宙船の中で未来の人たちブチ殺しまくりだは、もうやりたい放題。最近はちょっと姿が見えなくなってますが。いやいや!!メカジェイソンやジェイソンの息子、ジェイソン総進撃、植物の遺伝子と融合したジェイソンに他国で作られた解釈のちがう、ちょっと弱いジェイソンとかね。まだまだ、まだまだがんばってもらいたいもんだね!!
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第2回:おフロ最高!!「地球防衛軍」絵/文:唐沢なをき

えーと、「地球防衛軍」をみたのは大人になってから、上京してオールナイト上映会でのことなんですが…怪獣オタクの血が騒いだのはやはりモゲラの登場シーンで、なかんずく!!(←強調)あの透明素材で作られた下アゴは感動でした!!あのドリルってクチバシじゃなくて鼻だったのか!…いや、もしかして上クチビルなのかもしれませんが…鼻だよね、やっぱり。80年当時もう「宇宙船」などで鮮明な図版を見てたはずなんですが…ボーっとしてたんですねぇ自分。子供の頃みてた怪獣図鑑の絵には描かれてなかったんすよ下アゴ。いやーたまげた。いやもちろん白川由美のオフロにも感動しましたよ。「あんな騒ぎになってるのにノンビリおフロに入ってるのは不自然だ」という意見も聞きますが…特撮魂の入っていない無粋な御言葉ですよ!!おフロ最高!!
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第1回:Gロボ大好き!絵/文:唐沢なをき

海外の特撮マニアの人とおはなしすると、そのジャイアントロボ(67)大好き度数の高さにおどろきます。巨人と心をかよわせる少年、という図式は昔から、そして洋の東西をとわず不変の人気があるのだな。しかし、あちらではこのジャイアントロボ、「子供が銃を撃ったり敵につかまって縛られたりするシーンがTVコードにひっかかって再放送やソフト化されない」というウワサを聞いておりました。マジかよ!?しかし近年やっと!!DVDが発売、Amazonはじめオンデマンドでも買えるようになったそうですよ。よかったよかった。…オレは当時ユニークな敵怪獣に加えBF団幹部のイッちゃってる感じが子供心に大好きでした。とにかくヤラレっぷりが際立つスパイダーも、フリーキーなレッドコブラもいいが最高幹部のくせに妙に小悪党っぽいセリフが大爆笑!のドクトルオーヴァーがかなりおすすめ。キミもDVDで確認せよ!!一番得えれぇ奴はどこだぁ!ロボと一騎打ちして欲しかったなぁ、最後は…
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