SEIRES No.034 海底軍艦 轟天号 様々なディスプレイを楽しもう!! 日本の最終兵器 地・海・空を駆ける万能戦艦がここに復活


商品詳細

陸海空を制する万能原子戦艦!
差し換え無しで高速形態への変形機構を搭載!!

●日本の勝利を疑わず極秘裡に建造された海底軍艦・轟天号!日本特撮史上、最も有名なメカニックが【特撮リボルテック】に浮上!
●艦橋を収納し、高速飛行形態に変形。本製品オリジナルギミックにより差し換え・余剰パーツ無しでの変形を実現
●艦首ドリル回転、船体前後の翼は展開、収納が可能
●ドリル直後に装備された3基のノコギリも展開可能
●最大の特徴となる艦首ドリルは劇中に登場した形状と、設定画やポスター等で描かれた形状の2種が付属
●V字型のスタンドが付属。艦底に設けられた3箇所の軸穴に取り付けることで自由にディスプレイできます
●本製品は海洋堂が初めて版権を取得して商品化した「バキュームフォーム製 海底軍艦」発売より、30周年となる記念モデルです。

(左)海洋堂ガレージキット30周年記念アイテム!!リボルテック『海底軍艦』
海洋堂の版権取得商品第1号、海底軍艦『轟天号』のバキュームフォームキットが発売されてから30年。今、海洋堂の轟天号がリボルテックでよみがえる!

(右)東宝特撮映画のなかで最高峰の人気を持つメカニック!!
1963年に公開された、映画「海底軍艦」に登場する海底軍艦・轟天号。東宝特撮映画に登場する数々の個性的なメカニックの中でも高い人気を誇っている。

(左)プラモデル箱絵のヒットメーカー”小松崎 茂”氏によるメカニックデザインを忠実に再現!!
画家・イラストレーターとして活躍し、特にプラモデルの”箱絵(ボックスアート)”で有名な小松崎茂氏によりデザインされた海底軍艦・轟天号。海を渡り、空を飛び、地中を突き進む様々な変形を見せるメカニックを造形集団・海洋堂の造形クオリティで忠実に再現!!
(右)細部にまでこだわり抜かれたディティール
艦橋や砲台、船体に施されるスジ彫りや窓枠など、海洋堂の造形技術が遺憾なく発揮された最高ディティールの海底軍艦が誕生。

(左)艦橋を収納することで、高速飛行形態へ変形可能!!
オリジナルギミックにより本体の艦橋部分を収納することが可能。高速飛行時や地中を進行する際の形態に変形させることが出来る!!
(右)特徴的な艦首のドリルは回転可能!さらに、形状違いのドリルが付属!!
海底軍艦の最大の特徴ともいえる艦首の大きなドリルは回転させることが可能。さらに、劇中に登場したデザインのドリルと、ポスターや設定画で使用されたデザインの2種のドリルを差し替え可能!!

(左)ドリル後ろのノコギリ、船体前後の翼は展開&収納可能!!
海底軍艦・轟天号に装備されているドリル後ろのノコギリ、また船体の前後に備え付けられている翼は展開・収納が可能。
(右)船体底面に3箇所のジョイント差込口を設置。
海底軍艦の船体底面にはリボルバージョイントを差し込める穴が3箇所設置してあり、付属のスタンドに取り付けて自由にディスプレイを楽しむことができる。

(左)様々なディスプレイを楽しめるオプションパーツ
別タイプドリル×1、ディスプレイ用スタンド×1、ネームプレート×1

フィギュア詳細

■全高:約174mm
■可動箇所:全20箇所
■ジョイント使用数:1個
ストレートジョイント・ショート×1

付属品

・別タイプドリル×1
・ディスプレイ用スタンド×1
・ネームプレート×1

原型師

谷明 / 変形ギミック制作:大津敦哉

希望小売価格:3334円(税別)

TM& © 1963 ,2012 TOHO CO.,LTD.



特リボのツボ:海底軍艦 轟天号

Coming Soon…


特撮研究家の面白話:海底軍艦 轟天号

円谷英二特技監督と小松崎茂SFメカデザインの
特撮マインドの結晶!海底軍艦・轟天号出撃!!

東宝のSF特撮映画『海底軍艦』(1963年公開、本多猪四郎監督)に登場する海底軍艦・轟天号は、円谷英二特技監督のビジュアル・イメージとSFイラストレーター小松崎茂氏のメカニック・デザインのパワーが合致した結晶のようなSFメカニックだった。
 地下の秘密建造ドッグに横たわる海底軍艦の迫力、水中扉の射出ルームへ移動して水がドッグを満たしていく伊福部昭作曲の音楽が重厚な発進シーンのおもしろさ(思えば元祖『サンダーバード』のSFメカ発進シーンだった)、水中から湖へ浮上していく潜水艦イメージ、そしてこれからどう海へ動くのかと思いきや垂直ジェットを全開して空中へと飛翔していくパワフルな空中シーン、艦橋をみるみる収納して、ロケット状になってムウ帝国へと向かう出撃シーン(海底軍艦のエネルギーを実感させるシュバーッと噴射するバーニャのエフェクトが飛行中に何度も繰り返され、円谷英二特技監督のSFメカを描き出すディテールのうまさが光る)、ムウ帝国の心臓部である地下深くの動力室を破壊しようとドリルを使って地中を進んでいく特撮シーン・・・と”SFメカの万能戦艦とはこれだ”という名シーンが特撮で続出する。

小松崎茂氏に海底軍艦・轟天号のデザインについて、そのアイデアや工夫について聞いたことがある。小松崎茂氏はこう語っていた。
「本来、水圧に耐える潜水艦と空を飛ぶロケットのようなメカニックの船体構造と設計は全く違うものなんだ。ただ、科学が進んで軽量で強度がすぐれた新しい合金の開発、革命的な船体構造の発見、強力な推進力を持つロケットエンジンと今までにない科学力が結集すれば可能かもしれないとイメージを広げて、考えたメカニックだった。現実の科学だけでは、かっこいいSFメカにはならない。本来、こういうものができたらとイマジネーションを広げるのがSFメカを描くおもしろさだね。日本海軍のメカニックだから、ネイビーカラーの鋼鉄色と赤い艦底色をつけて、大好きだった海軍のタッチをだせたのもよかったと思う。」
小松崎茂氏は1947年スタートのSF絵物語『地球SOS』でも、潜水艦とロケットを合体したようなバグア彗星人の宇宙船ヘルメットワーム(空飛ぶ甲虫という字にルビがふくらんでいた)をえがいていて、空飛ぶ潜水艦のビジュアルをまさに完成させていたSFイラストレーターだった。
 円谷特技監督からSFメカ・デザインとイメージボードを頼まれたのは、『地球防衛軍』(1957年公開、本多猪四郎監督)からだが、小松崎茂氏は映画なら、模型のミニチュアにするのだろうからと、必ずメカ・デザインに加えたのが、四面図だった。
 渡辺明特技美術監督の下で、美術助手として小松崎茂氏のSFメカ・デザインを模型にするため、四面図を作図していた美術スタッフの入江義夫氏はこう語ってくれた。
「小松崎茂先生のデザイン画は、模型を作る人が細かい形が分からないと困るだろうからと、メインのメカはほとんどデザイン画に四面図が入っているんです。これは助かりました。トレーシングペーパーをイラストに当てて、その流れるようなラインを生かそうと緊張したものです。先生自身、フリッドモデルやプラモデルを作るし、本物の船やロケットの知識が豊かだった。内部図解もしてあって、エンジン部や操縦でロックはここだとか、新型動力やメカ設定のアイデアもメモされていて、円谷さんもよく上がったイラストを見て喜んでいました。四面図まで描いてくれるイラストレーターは他にいませんでした。美術監督の渡辺明さんがメカ・デザインする時もイラスト一枚です。それを僕達が、図面化したんです。海底軍艦を見ればわかりますが、小松崎茂先生のメカ・デザインはフォルムがきれいで重量感があって、見栄えがする。特撮にぴったりなんです。」
 海底軍艦のミニチュアは、飛行シーンや水中シーンで多用された6尺(1.8m)モデルは、郡司模型が板金加工で作りあげた金属モデルだった。ドリル部分は、溝が詰まらない本物のドリルと同じ三条溝設計で「ウルトラマン」のカラータイマーを作成し、東宝特撮映画『青島要塞攻撃命令』(1963年公開、古澤憲吾監督)のエンジンを積んで自走した操弾車両を連結して走る蒸気機関車を作りあげた機電のギミックの名手、倉方茂雄氏が旋盤で作り上げて、高速で回転した。建造ドッグの海底軍艦は15尺(4.5m)で、撮影所の大道具のセクションが作りあげた。
 特撮リボルテックのモデルは、小松崎茂氏のデザイン画タイプの先端に何もないストレートなドリルと映画タイプの先端に岩板を砕く冷線砲の3つの突起がついたドリルをコンバーチブルで取り替えられ、デザイン画の海底軍艦と映画版の海底軍艦を楽しむことが出来る。
 艦橋部分が銃砲座の甲板パーツと共にはずすことができ、ノッチに付け替えて裏返すとロケット状の姿に出来るのが名アイデアで、地中へ進むシーンを再現するため、4板の尾翼と2枚の先尾翼、回転ローラーを船体に収納することが可能になっている。
 絶妙な曲線の小松崎デザインを付属のスタンドを使い、空中シーンを再現し、堪能してほしい!
(特撮研究家・池田憲章)